特定社会保険労務士今井和寿事務所 の日記
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成年後見
2021.03.03
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成年後見の利用が、必要とされている状況に対して増えていない旨の新聞記事を読みました。
高齢者の多い日本では、絶対に必要だと思われる成年後見の制度ですが、手続きの入り口にも至らない方が多いと考えます。
手続きの手間だけでなく、制度利用時の費用のことを考えると、制度設計にも無理があったのではと感じます。
制度設計では基本的に無報酬という考え方が根底にあったと思われ、広がらないことも予想されたはずですが、市民後見がもっと多くなると考えられていたのだろうかと思います。
(成年後見がビジネスのみになることは危険だと考えますが、成年後見の利用を増やすためにはある程度の報酬まで認める方向性も必要なのかなと、最近は思っております。)
成年後見は保護される人の法的な根本に触れる仕事なので、行政は代わりをしたくはないでしょうから、利用を増やす必要があります。
社会で支えるというのであれば、報酬の原資を税金でまかなうという考え方もあり得ると考えますが、いかがでしょうか。