特定社会保険労務士今井和寿事務所 の日記
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正しい金額?
2019.02.01
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厚生労働省のずさんな統計については、ニュースで報じられていますが、一般の方には日常生活に直接的な影響を感じられず、あまり重大に思われていない方が多いかもしれませんね。
でも、厚生労働省の関係でお金を受給するときに、その金額の基になっているものなので、少なく支払われる原因となれば、困るものなのです。
例えば、会社を辞めた後に受給する雇用保険の給付です。
簡単に書きますが、雇用保険の給付は自身の給料の金額を基に計算されますが、その金額の上限枠は、厚生労働省の統計の数値に基づいて決められるのです。
つまり、賃金の相場を見て、決めている、といった感じなのです。
だから、賃金に関する統計に誤りがあると、本当の正しい金額が支給されません。
個人的には、この仕組みを維持するかどうかを含めて、もっと議論してほしいと思っております。
(統計を正確にする難しさや統計に必要な人件費を減らすことを考えると、一律な金額でもよいのではと、私は考えるからです。)