特定社会保険労務士今井和寿事務所 の日記
-
労働力の需給だけではない
2018.12.03
-
外国人労働者の受け入れ拡大のために、出入国管理法は改正されるようです。
一般に、景気が良いときは労働力が足りなくなりますし、景気が悪いときは労働力が余ります。
政府は現在の人手不足に加えて、日本の人口構成により、労働力不足が続くと考えて、法律を改正したのでしょう。
(これは未来の予想でもありますね。)
私が気になるのは、労働力の流動性を政府がどのように考えているのか、ということです。
労働力というのは、単に人数の問題ではありません。
それぞれの職務に必要な能力のあるかどうかが、重要なのです。
技術の進歩や消費の変化などによって、人手の余る仕事、足りない仕事というものが発生します。
そのときに、別の仕事(職務)に変わる、移るということが、簡単ではない場合があることを、政府がどのように考えているのか、報道を見るかぎりでは、よく分かりませんでした。
拙速な法改正によるデメリットを、我々は覚悟しておくべきではないでしょうか。