特定社会保険労務士今井和寿事務所 の日記
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高度プロフェッショナル制度
2018.06.01
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高度プロフェッショナル制度が設けられると、1日の労働時間の管理が行われないことになり、長時間労働の温床になるという懸念があります。
(これは、労働者の立場からの視点でしょう。)
経営者の立場からの視点として、高度プロフェッショナル制度により、労働生産性が向上するという主張があります。
長時間働いても、賃金が増えないのであれば、労働者は仕事の効率を追求する、という考え方なのかもしれませんが、本当にそうなるでしょうか。
働いた時間ではなく、仕事の成果で評価するというのが、高度プロフェッショナル制度の本来の趣旨のはずですが、仕事の完成までは働かせることができる、ということでもあると考えます。
(実態として、だれが、仕事の完成を決めるのか・認めるのかが、問題になると思います。)
だから、高度プロフェッショナル制度で働く人は、労働時間が長くなっていくだろうと思います。
すると、労働条件の悪化ということでやる気が低下し、高度プロフェッショナル制度により、労働生産性が低下ということなるかもしれません。